活動経緯

 北河内の枚方市駅前に市の所有地2000坪を借り受け、期間満了に至るまでの6年間、不登校・引きこもり等の心の問題を抱え感受性を身につけずに成長してしまった児童や若者に対して、自然環境や馬の優しさに触れさせ、人が本来持っている五感を蘇らせるプログラムを多数提供してきました。その活動が評価され、平成26年度には「子どもと家族・若者応援団」として内閣総理大臣賞を受賞しました。馬が人に与える心身の健康への効果を馬事文化の根ざした四條畷市を拠点にして、新たに馬を介在させたメンタルヘルス活動として、プロジェクト未来遺産運動に「馬の里山保存会(古代馬飼いの里・北河内コミュニティ)」を目指します。令和元年7月1日一般社団法人を設立しました。

設立の目的

 北河内は、伝王仁墓、百済寺など渡来人の文化伝承史跡が認められ、渡来人と日本人の文化交流の拠点とされています。さらに四條畷は馬飼集団が活躍して流通を発展させ、日本各地に文化を発信した地でした。北河内は民族の垣根を超えて文化交流を発展させた発信拠点でもあり、現在でも大阪市北部・京都府山城地域・奈良県北和地域との交流が深く、関西文化学術研究都市の一翼を担っている地域であります。また四條畷は、明治23年(1890年)小楠公楠木正行を祭神とする四條畷神社が創建され、明治政府の王政復古のシンボルとなりました。安岡正篤氏は多感な少年時代、中学時代を四條畷の地で過ごし、小楠公を亀鑑とする忠孝両全の精神を受けたことが思想の基盤となり、その後の人生に磨きがかかり大きな影響力を与える偉大な教育者になって行かれました。私たちは、馬の持つ人への心身への効果を生かして、ユネスコの成人教育推進国際委員会で提唱された、生涯教育の構想を「馬介在・生涯教育」として人間の可能性を導き出す活動の場にして行きたいと思います。

ユネスコへの取り組み

 「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章前文)を基本理念として、北河内の歴史文化の再認識、異民族との文化交流、馬事文化の研究を通じて、人々の心に平和のとりでを築くユネスコ精神の普及、平和と教育の発展に寄与することを目指しています。

 事業運営の考え方と役員構成

自主的で創発型、手づくりで一歩一歩

若者の自由で柔軟な発想と行動力を活かして

シビックプライドを育む情報の発信媒体に

 

会 長:森井 勝(元関西テレビ放送株式会社 専務取締役)

理 事:芦内 ひろみNPO法人ホース・フレンズ事務局 理事長)

理 事:倉恒  弘彦(大阪大学大学院医学系研究科 招へい教授、大阪市立大学医学部客員教授

理 事:堀  潤治(元四條畷市文化観光協議会 会長)

理 事:増本 勝久(有限会社ウィルマックス 代表取締役社長)

監 事:西川 貴夫(枚方信用金庫 調査役)

顧 問:橋爪  紳也(大阪府/大阪市特別顧問、大阪公立大学特別教授

相談役:吉野 敬昌(枚方信用金庫 理事長)